西安金橋国際旅行会社と陝西友聯国際旅行会社のブログ

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隋唐洛陽城で宮中での年越しをテーマにしたイベント 河南省

春節旧正月、今年は2月10日)連休中、河南省洛陽市の隋唐洛陽景勝地では、宮中での年越しをテーマとした一連のイベントが開催された。訪れた人々を出迎えるウェルカムイベントの「天門迎賓礼」から、楽曲と踊りのパフォーマンス「神宮楽舞」、茶に関するパフォーマンス「唐茶表演」、春節をテーマにしたフラッシュモブ春節快閃」などの各種プログラムが、応天門や明堂天堂、九洲池などの観光スポットで披露された。多彩なパフォーマンスやユニークなイベント、伝統文化の継承といった様々な文化観光を体験しようと、全国各地から観光客が大挙し、セレモニー感に溢れた年越しイベントを楽しんだ。人民網が伝えた。(編集KM)

西安の古代遺跡から珍しい文化財が多数出土

中国北西部・陝西省にある西安市文物保護考古研究院が27日に明らかにしたところによると、西安市長安区曹家堡村では古代遺跡2823カ所が発見されており、そのうち1088基の墓が発掘調査され、西安地区で初めて発見されたものを含めて数多くの文化財が出土したということです。

△戦国時代の墓から出土した透かし加工の蟠螭紋銅鏡

 

 2022年8月以降、西安市文物保護考古研究院は西安市の南西部に位置する長安区曹家堡村で文化財探査、遺跡の測量・製図、考古発掘調査を実施し、計2823カ所の古代遺跡を発見し、そのうちの1088基の墓に対する発掘調査をおこないました。これらの墓は春秋時代(紀元前770〜紀元前453年)から唐(618〜907年)までのものとされ、中でも東周(紀元前770〜紀元前256年)、秦漢時期(紀元前221〜220年)のものが圧倒的に多いです。このほかにも車馬殉葬坑10基以上が発見されており、馬坑1基と車馬坑1基が発掘され、陶器、銅器、鉄器などの文化財4000点(セット)余りが出土しました。

 

 今回の考古発掘プロジェクトで出土した秦の墓は規模が大きく、等級が高く、これまでに西安で発見された秦墓の中でも珍しいものです。そのうち殉葬者が確認された墓が25基以上見つかっており、特に青銅製の鼎5点と銅簋(き)4点が出土した2基の墓があり、秦の大夫クラスの貴族の墓だったとみられています。

 

 数々の出土品のうち、戦国時代(紀元前476〜紀元前221年)のものとされる墓から、透かし加工が施された蟠螭(ばんち)紋銅鏡が出土し、そのデザインは絶妙で、西安地区でも初めての発見となっています。また、戦国時代の墓から出土した液体は、実験室で検査した結果、アルコール類物質が含まれている可能性があり、西安地区の酒類遺構の発見は戦国時代初期までさかのぼりました。漢代の墓から出土した木製のくしは、近年に西安地区で出土した比較的完全な有機文化財の一つとなっています。さらに、漢代の墓から出土した穀物は、西安地区における漢代の農業生産を研究するための新たな材料となっています。

 

 唐代の墓から、紙の経文1巻と銅像が入った銅製の箱が出土しました。そのうち、紙の経文は近年に中国国内の墓から出土した最も完璧に保存された紙文書です。経文は『仏説摩利支天救護身命経』で、銅像は摩利支天像である可能性があると推測されています。摩利支天は主に密教によって伝えられたものであることから、同経文の発見は、唐玄宗(在位712〜756年)時代以降、密教西安地区で広く伝わっていたことを証明し、中国仏教史、仏経伝来史などの研究にとって重要な意義があるとみられています。(ZHL、野谷)

河南省鄭州市で中国最古とみられる貴族の墓地エリアを発見

河南省鄭州市で中国最古とみられる貴族の墓地エリアを発見

「2023年度河南考古工作成果交流会」が21日から2日間を会期として、河南省洛陽市で開催された。鄭州市文物(文化財)考古研究院は、同会議において、発見された鄭州商都遺跡書院墓地は、現時点で、中国国内において最も古い貴族の墓の兆域(墓のある区域)で、殷墟の王陵が東西に並ぶ方形エリアの由来にも直接的な証拠を提供しており、兆域の起源と中国の陵墓制度の発展にとって極めて重要な意義を備えているとしている。

河南省鄭州市で中国最古とみられる貴族の墓地エリアを発見

偃師商城遺跡で多重格子型の都市構造を確認 中国河南省

偃師商城遺跡で多重格子型の都市構造を確認 中国河南省

偃師商城遺跡の配置図。(資料写真、鄭州新華社配信)

 【新華社鄭州12月24日】中国河南省洛陽市で20、21両日開かれた2023年度の河南考古工作成果交流会で、同市偃師(えんし)区にある商(殷)代の都城遺跡、偃師商城遺跡の新たな考古学研究成果が発表された。小城エリアで多重格子型都市構造が確認された。

 偃師商城遺跡の現存面積は約205万平方メートル。3500年余り前の商代初期の都邑(首都)としての特徴を持つ重要な城郭都市遺跡で、専門家は夏王朝商王朝の年代境界を研究する上での重要遺跡の一つとしている。

 中国社会科学院考古研究所の陳国梁(ちん・こくりょう)偃師商城考古調査隊リーダーは「小城エリアの道路システムが既に見つかっている水路や城壁、城門などの重要遺構とともに『宮城を核とし、2本の環状道路を配し、西・中央・東の三つの区域を設ける』という格子状の閉鎖型都市空間を形成していた」と説明した。

 

偃師商城遺跡で多重格子型の都市構造を確認 中国河南省

偃師商城遺跡で新たに見つかった城門遺構。(資料写真、鄭州新華社配信)

 最新の発掘成果と研究により、偃師商城の小城の道路システムは東西方向と南北方向、環状、城内貫通の各道路に分かれていたことが分かった。小城の都市配置は夏王朝中後期の二里頭遺跡河南省)に似ており、いずれも多重格子構造となっている。陳氏は「多重格子構造は夏商時代の計画理念と思想の一致性を表し、中華文明の連続性を体現している」と語った。

 同遺跡の23年度調査・研究では、都市配置の研究のほかにも学際協力を実施。小城の存続年代、人的流入、動植物資源の利用、水文地質、製銅・製陶手工業の状況などについて、より系統的で深い認識をもたらした。(記者/桂娟、袁月明)

12月は入場無料になっている中国の景勝地リストをチェック!

2023年最後の月となる12月、中国各地では一部の人気景勝地が入場無料になっている。ここではそんな入場無料となっている景勝地をチェックしていこう!

甘粛省敦煌市

一面銀世界となった敦煌市鳴沙山の月牙泉(撮影・王斌銀)。

一面銀世界となった敦煌市鳴沙山の月牙泉(撮影・王斌銀)。

元旦に合わせた3連休(2023年12月30日から2024年1月1日まで)と春節(旧正月、2024年は2月10日)に合わせた8連休(2024年2月10日から17日まで)、元宵節(旧暦1月15日、2024年は2月24日)は、全ての観光客を対象に鳴沙山・月牙泉、玉門関、雅丹国家地質公園景勝地の入場が無料となる。

四川省の「3州1市」

2024年3月末まで、四川省阿壩蔵(アバ・チベット)族羌(チャン)族自治州、甘孜蔵(カンゼ・チベット)族自治州、涼山彝(イ)族自治州、攀枝花市の「3州1市」にある4A級(5Aが最高)以上の国有景勝地において、「入場券を1枚買うと、1枚プレゼント」というキャンペーンが実施されているほか、4A級以下の国有景勝地では、全ての観光客を対象に入場無料のキャンペーンが実施されている。

河南省洛陽市

今年7月18日から12月31日まで、洛陽市は、飛行機で洛陽北郊空港に到着した観光客を対象に、各観光地に無料で入場できるキャンペーンを実施している。洛陽到着後10日以内(当日を含む)、搭乗券(紙/電子版)を提示すると、市内の景勝地70ヶ所に無料で入場できる。

福建省武夷山

武夷山の三才峰(撮影・張麗君)。

武夷山の三才峰(撮影・張麗君)。

今年4月29日から12月31日まで、武夷山の主な景勝地は、中国全土から来た観光客を対象に、入場無料のキャンペーンを実施している。観光客は有効な身分証明書を提示すると、無料で入場できる(観光用の車両やイカダ漂流の料金は含まず)。

西蔵チベット自治区拉薩(ラサ)市

拉薩の布達拉宮(撮影・李林)。

拉薩の布達拉宮(撮影・李林)。

今年11月1日から2024年3月15日までの期間、布達拉(ポタラ)宮景勝地では、時間帯を区切って入場者数を制限する予約制が導入されているほか、無料で入場予約と見学ができる「第6期『西蔵を冬旅』キャンペーン」が実施されている。

江蘇省連雲港市

連雲港市大花果山景勝地の道路(撮影・耿玉和)。

連雲港市大花果山景勝地の道路(撮影・耿玉和)。

今年11月1日から2024年2月末まで、連雲港市の4A級以上の国有景勝地11ヶ所で入場無料のキャンペーンが実施されている。

四川省資陽市

今年11月1日から2024年3月31日まで、四川省資陽市安岳県の国有景勝地の安岳石刻・圓覚洞景勝地や安岳石窟・臥仏院景勝地は、中国全土から来た観光客を対象に入場無料のキャンペーンを実施している。ただ、全国重点文物保護単位に指定されている毗盧洞や華厳洞は現在、文化財保護作業が急ピッチで実施されているため一時閉鎖されている。一般開放できる条件が整い次第、中国全土から来た観光客を対象に、2024年3月31日まで無料で公開されることになっている。

安徽省黄山

安徽省の黄山の日の出と雲海(撮影・施亜磊)。

安徽省黄山の日の出と雲海(撮影・施亜磊)。

今年11月1日、8日、15日、22日、29日、そして12月6日、13日、20日、27日の毎週水曜日、黄山市の景勝地は入場無料で一般公開されている。これら9日間は、市内のA級の景勝地の入場券を無料で予約できるようになっている。(編集KN)

人民網日本語版」2023年12月13日

小さな地方博物館が「三国志文化」の人気に火をつけた 漢中市勉県

【12⽉11⽇ Peopleʼs Daily】三国時代は中国史の中でも特に人気が高い。当時の魏と蜀の争いで重要だった場所が漢中だ。そして「定軍山を得れば漢中を得る。漢中を得れば天下を得る」との言葉がある。定軍山があるのは現在の地名で言えば陝西省Shaanxi)漢中市(Hanzhong)勉県(Mian)だ。

勉県博物館では、日本の「まきびし」と同様に使った銅製の武具、「魏黄初7年造」の銘がある銅製の弩(ボウガン)、後漢の時代に作られた灰陶製四合院の建築模型など、他ではめったに見られない文化財が多く展示されている。館内に足を踏み入れると、まるで三国時代にタイムスリップしたような気分になるほどだ。

勉県博物館は約2000点の文化財を所蔵する。代々の博物館関係者の努力により、発掘調査で出土したり、あるいは購入したり寄贈されたものだ。同館の所蔵品は中国国家博物館(National Museum of China)、中国人民革命軍事博物館、陝西歴史博物館、日本、米国、英国などでも展示されたことがある。

同博物館の肖勇勤(Xiao Yongqin)副館長は、長年にわたり館のあり方を考えてきた。省の博物館に足を運ぶ人は多いが、三国時代文化財は少なく、むしろ勉県博物館の方が多い。肖副館長は、人びとの文化財に対する愛を育むには、長い時間をかけて人びとの間に浸透するしかないと考えた。

そこで、館として「文化財を説き、物語を語る」というシリーズのショート動画を撮影し抖音(Douyin)で毎週1本公開することにした。その他の微信ウィーチャットWeChat)や微博(ウェイボ、Weibo)といったSNSでも歴史や伝統文化、館の取り組みを中心に紹介しつづけている。

新たな宣伝方式は奏功している。2023年のメーデー連休に勉県博物館の入館者は2019年同期比で少なくとも30%は増加した。肖副館長は「文化財の保護と文化活動の普及は『任重くして道遠し』です。背後にある物語をしっかりと語り、文化財を生かし、派手ではなくても努力を続けてこそ、より多くの人が三国時代の文化を愛し、ひいては中国の歴史を理解してもらえるのです」と述べた。

勉県博物館による三国時代の文化への取り組みは、漢中市が特色ある文化を掘り起こし、文と旅の融合発展を模索している縮図だ。古い歴史と文化のある漢中市には、世界文化遺産に登録されている張騫(Zhang Qian)の墓、世界灌漑プロジェクト遺産に登録されている「漢中三堰」、国家大遺跡保護プロジェクトに登録されている竜崗寺の遺跡など豊富な観光資源がある。

 漢中市は数年前から張騫祭祀大典、諸葛亮(Zhuge Liang)文化観光祭などを代表とする文化体験を創出し、地域の文化資源を系統的に掘り起こしてきた。古い文化財を単純に紹介するだけでなく、古い踊りや音楽を再現する舞台や、無形文化財に登録されている食べ物など体験型の文化観光の提供だ。

 今年のメーデー連休中、漢中市内では130件余りの文化旅行イベントが行われた。市での観光客数と観光収入は2019年同期の水準を大きく上回った。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News

出生時60グラム未満だったパンダがすくすく成長 陝西省秦嶺エリア

陝西省西安市周至県の秦嶺ジャイアントパンダ研究センターは5日の取材に対して、今年、同センターにおいて、パンダの赤ちゃんが4回の出産で7頭誕生したことを明らかにした。オスが5頭、メスが2頭で、飼育されているパンダは合わせて49頭に達したという。

パンダの「正正(ジョンジョン)」が8月9日、オスの双子の赤ちゃんを出産した。さらに、パンダ「安安(アンアン)」も同日、オスとメスの双子の赤ちゃんを出産した。8月14日には、パンダ「丫丫(ヤーヤー)」がオスの赤ちゃんを出産し、9月6日には、「明明(ミンミン)」がオスとメスの赤ちゃんを出産した。

「明明」が出産した2頭目の赤ちゃんの体重は、60グラムにも満たず、ニワトリの卵ほどの重さだった。その後、飼育員が大切に世話をした結果、今ではその体重は4キロまで増えた。ほかの6頭の赤ちゃんの体重も5キロ以上になっており、元気に育っているという。

秦嶺ジャイアントパンダは、パンダの亜種で、主に秦嶺山脈に生息している。陝西省は1980年代から、秦嶺ジャイアントパンダの人工飼育を行っている。秦嶺ジャイアントパンダ研究センターはすでに、成熟した人工飼育・繁殖技術体系を確立しており、その個体数が安定して増加している。(編集KN)

人民網日本語版」2023年12月6日