成田空港から中国本土へのネットワークが拡大する。2016年2月までに中国航空4社が既存路線を含め5都市に乗り入れ、日本の航空会社を含む中国便運航(香港・マカオを除く)は6社18都市から10社19都市に増加する予定だ。
成田国際空港会社によると、12月23日に海南航空が西安線▽来年1月に深セン航空が深セン線▽同月に四川航空が成都線▽2月に春秋航空日本が武漢、重慶線--を開設する。
深セン線は、旅客便としては6月に中国国際航空が運休して以来の就航。西安線と重慶線はそれぞれ中国東方航空と中国国際航空が上海経由で既に運航しているが、新たに直行便を飛ばす。経済特区である深センへの就航などで、観光・ビジネス両面での利用者増を見込む。
西安、深セン、成都の各路線は、5月に開かれた日中航空当局による非公式協議で合意された発着枠の拡大を受けての就航。夏目誠社長は「今後もネットワーク拡大に向けて働きかけをしていく」と話した。【渡辺暢】