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後漢時代の墓地から中国最古の仏像発見 陝西省咸陽市

【東方新報】中国・陝西省(Shaanxi)考古研究所は、同省咸陽市(Xianyang)にある後漢時代の家族墓地から、中国最古の金銅仏(銅に金メッキを施した仏像)2体が見つかったと発表した。

 

 陝西省考古研究所は今年5月、咸陽市渭城区(Weicheng)成任村(Chengren)の東南にある墓地を発掘した。西安市(Xi'an)にある漢の長安城遺跡から15.7キロの地点に位置し、中級官吏か地主の家族の墓と推定されている。傾斜地のトンネル式墓室に6基の墓があり、形や規模がほぼ同じで、南北に15~20メートルの間隔で並んでいた。出土品にはうわぐすりのかかった土器や銅器、鉛の馬具が見つかり、後漢時代の典型的な埋蔵品という。

 

 12月9日の発表によると、2体の金銅仏はM3019と名付けた墓から出土した。1体は高さ10.5センチで、体に袈裟(けさ)をまとった釈迦牟尼(しゃかむに)立像。左手を肘から上げ、蓮座の上に立っている。もう1体は高さ15.8センチで、5体の座った仏を浮き彫りにした五尊仏像。仏像はそれぞれ両手を正面で重ね合わせ、瞑想(めいそう)に入っている姿勢を取っている。

 2体の仏像の肉髻(にっけい、頭頂部の隆起した部分)や表情、着衣、模様はいずれもガンダーラ美術の特徴を備えている。2体とも銅とスズ、鉛を鋳型に流し込んで鋳造されていた。中国の当時の一般的な製造方法であることから、外国からの伝来ではなく中国で作られたと考えられる。

 

 M3019墓からは「延熹元年十一月廿四日」と銘文のある陶罐(とうかん、陶製の容器)も見つかった。延熹後漢桓帝期の元号で、元年は西暦158年にあたる。

 

 陝西省考古研究所の李明(Li Ming)研究員は「延熹元年は中国に仏教が伝来してから100年足らずの時期。宗教として浸透し、信仰の対象に仏像がつくられるのは五胡十六国時代以降と考えられていた。金銅仏の発見により、中国で仏像がつくられた時期が200年近くさかのぼることになる」と説明。仏教文化の伝来と中国での普及について研究する上で重要な発見という。(c)東方新報/AFPBB News

 

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。