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偃師商城遺跡で多重格子型の都市構造を確認 中国河南省

偃師商城遺跡で多重格子型の都市構造を確認 中国河南省

偃師商城遺跡の配置図。(資料写真、鄭州新華社配信)

 【新華社鄭州12月24日】中国河南省洛陽市で20、21両日開かれた2023年度の河南考古工作成果交流会で、同市偃師(えんし)区にある商(殷)代の都城遺跡、偃師商城遺跡の新たな考古学研究成果が発表された。小城エリアで多重格子型都市構造が確認された。

 偃師商城遺跡の現存面積は約205万平方メートル。3500年余り前の商代初期の都邑(首都)としての特徴を持つ重要な城郭都市遺跡で、専門家は夏王朝商王朝の年代境界を研究する上での重要遺跡の一つとしている。

 中国社会科学院考古研究所の陳国梁(ちん・こくりょう)偃師商城考古調査隊リーダーは「小城エリアの道路システムが既に見つかっている水路や城壁、城門などの重要遺構とともに『宮城を核とし、2本の環状道路を配し、西・中央・東の三つの区域を設ける』という格子状の閉鎖型都市空間を形成していた」と説明した。

 

偃師商城遺跡で多重格子型の都市構造を確認 中国河南省

偃師商城遺跡で新たに見つかった城門遺構。(資料写真、鄭州新華社配信)

 最新の発掘成果と研究により、偃師商城の小城の道路システムは東西方向と南北方向、環状、城内貫通の各道路に分かれていたことが分かった。小城の都市配置は夏王朝中後期の二里頭遺跡河南省)に似ており、いずれも多重格子構造となっている。陳氏は「多重格子構造は夏商時代の計画理念と思想の一致性を表し、中華文明の連続性を体現している」と語った。

 同遺跡の23年度調査・研究では、都市配置の研究のほかにも学際協力を実施。小城の存続年代、人的流入、動植物資源の利用、水文地質、製銅・製陶手工業の状況などについて、より系統的で深い認識をもたらした。(記者/桂娟、袁月明)