【北京共同】中国の通信社、中国新聞社などによると、陝西省の考古学研究者は9日、同省宝鶏市郊外の農村で昨年10月末に出土した二千数百年前の戦国時代から秦代にかけての青銅の酒つぼ内にあった液体を鑑定した結果、当時造られた酒と断定したことを明らかにした。
同省では2003年にも、西安市郊外の前漢(紀元前202年~紀元8年)早期の高級貴族の墓から出土した青銅器の中に、当時の醸造酒が入っているのが見つかったが、今回の酒はさらに2000年余り前に造られたことになるという。
酒つぼ内に残っていた酒の量や状態は不明だが、黒っぽい色をしており、アルコールの含有量は低かった。原料の特定などには、さらに鑑定が必要としている。
2003年11月8日、陝西省白水県の戦国古墳から出土した戦国時代のお酒↓
2009年10月30日、宝鶏眉県金渠鎮教坊村で出土した秦代のお酒↓