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仰韶文化後期の大型環壕を発見 陝西省咸陽市

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【11月4日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)考古研究院はこのほど、同省咸陽市(Xianyang)涇陽県(Jingyang)にある蒋劉遺跡で、約5千年前の仰韶(ぎょうしょう)文化後期の大型環壕(かんごう)が見つかったと発表した。灰坑などの遺構や、土器や石器などの遺物も多数出土した。

 

 蒋劉遺跡は涇河(けいが)下流南岸の浸食台地に位置する。同研究院が2021年に地元のインフラ工事に合わせて実施した調査で発見され、灰坑や窯跡、甕棺墓(かめかんぼ)など仰韶文化後期の遺構200カ所余りと土器や石器、骨器、玉器などの遺物が出土した。大型環壕は今年の調査で存在が確認された。

 

環壕は古代の人々が集落の周囲に掘った溝で、防御施設としての役割を持つ。試掘調査では、北側の環壕が涇河河畔の崖の崩落で消失したことが判明。南側残存部の平面はほぼ半円形で長さは約1200メートル、環濠内の面積は約20万平方メートルだった。発掘調査では、南西部分は人力で掘られ、上部が広く底部が狭い逆台形状の断面を持つことが分かった。環壕内の堆積土は主に黄褐色や灰黒色の泥で、土器片の出土は少なかったが、仰韶文化後期によく見有れる尖底瓶(せんていへい)や敞口鉢(しょうこうはち)、夾砂罐(きょうしゃかん)などが確認された。

 

 同研究院の邵晶(Shao Jing)研究館員は、蒋劉遺跡の大型環壕はここ数年の仰韶文化、特に同文化後期の考古学研究における重大発見だと指摘。同時期の関中地域(陝西省中部の渭水盆地一帯)の集落形態や社会構造を深く分析する上で重要な資料になると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News