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7羽から1万羽以上に 42年間の保護活動でトキ個体数が激増

11月に発表された国家林業草原局トキ保護国イノベーション連盟の最新統計によれば、世界のトキの個体数は現在までに1万1000羽に達しました。当初のわずか7羽から、現在の1万羽以上に増えるまで、トキ保護に携わる人々は42年間を費やしました。

 

 トキは国家1級の保護動物であり、昔から「東洋の宝石」「吉祥の鳥」とも呼ばれてきました。トキはかつて、東アジア地域に広く分布し、中でも中国はトキの主要生息地でした。しかし20世紀には生存環境の変化など多くの要素の影響を受け、トキの個体数は激減してしまいました。

 野生のトキは絶滅したと思われたのですが、1981年5月に中国西部の陝西省の洋県姚家溝の山中で7羽が発見されました。その時に撮影されたトキの写真は、日本の月刊科学誌ニュートン』にも掲載されました。

 それから40年間以上の保護を経て、中国及びその他の国の野生トキの個体数は1万羽以上に増加し、生息地は当初の5平方キロから現在の1万6000平方キロにまで拡大しました。

 中国では陝西省の洋県をはじめとして、その後はトキ国家級自然保護区が設けられ、世界で最も多くの野生トキの個体群が暮らすようになりました。

 1990年代からは、洋県の繁殖飼育センターで成長した300羽以上がセンター外で飛ぶようになりました。その場所は中国国内7省だけでなく、日本や韓国にもトキが提供されました。トキは陝西省秦嶺山脈から世界に向けて羽ばたいているわけです。(殷、鈴木)