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陝西省藍田県の新街遺跡で5000年前の藍田玉の遺物が大量に出土 (転載)

(中国通信=東京)西安2日発新華社電によると、中国の考古関係者が先ごろ、5000年以上前の仰韶文化の遺跡から、玉を作るために使用したと思われる100点以上の遺物を発見した。5000年以上前に中国人が藍田玉を使っていたことを示す貴重な資料だという。

 陝西省考古研究院の邵晶・副研究員は次のように述べた。藍田県の新街遺跡では、細長いものや、丸いものなど、さまざまな大きさの玉の材料が数多く見つかり、玉の髪飾りや環などの装飾品を加工するためのキリの頭部や胴部なども見つかった。玉製品と工具の出土は、仰韶晩期に藍田玉を利用していたことを示す証拠で、先史時代の玉製品製造技術の研究にとって重要な資料となる。

 新街遺跡は仰韶文化晩期と竜山文化早期の遺跡で、両時代の住居址が3基、竈跡が9基、灰坑が400カ所、灰溝が33本、ロバの骨が埋められた土坑が1カ所見つかり、生産用工具、日用土器、装飾品、芸術品なども出土した。

 注目を集めたのは、仰韶文化晩期の長方形の住居址において、生活面、竈、生活面の下層基部がすべて30度傾斜していたことで、北西部は大きく隆起していた。地層断裂による層位逆転や、砂が噴き出すなどの現象は地震でよく見られることで、この遺跡が仰韶文化晩期に強烈な地震に見舞われたことを示す証拠であると専門家は考えている。

 灰坑などの遺構からも大量の遺物が出土した。道具類では石製の斧、刀、ノミ、キリ、杵、重り、砥石などが見つかり、土器製の刀、紡錘車、紡錘盤および骨製のスコップ、キリ、針なども見つかった。日用土器も数多く出土しており、それ以外にも玉、石、土器、骨で作った髪飾り、玉や石で作った環、貝で作った装飾品、トルコ石で作った数珠状の飾り、魚の形をした骨製の重りなど当時の人々の豊富な精神世界と芸術性を示す遺物が出土した。

 邵副研究員は次のように述べた。藍田は昔から美しい玉を産し、戦国時代の有名な「和氏の璧」も藍田玉であることが判明している。中国人は5000年以上前から比較的成熟した玉の芸術加工技術を持っていたが、考古発掘で見つかった仰韶文化の玉器は非常に少なく、今回のように玉器に関する半製品、完成品、遺棄製品、遺棄材料などがまとまって出土したのは、早期玉器史では初めてだという。

 また次のように述べた。今回大量に出土した玉製品の外観はさまざまな色が混ざり合っていて、現在の藍田で見つかっている玉原料と一致している。このことは肉眼で簡単に確認できるが、実験室での研究も同時に行われている。

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