【北京=三塚聖平】中国国家衛生健康委員会は2日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が中国本土で累計8万26人、死者が2912人に上ったと発表した。いずれも2日午前0時(日本時間同1時)時点。感染者は前日から202人、死者は42人それぞれ増えた。
回復して退院した人は2837人増え、累計4万4000人超となった。中国政府は、これまでに感染者の半数以上が治療を終えて退院したとして、治療の効果が出ていると強調する。ただ、現時点での重症者はまだ7000人を上回っている。
流行が続く武漢市を含む湖北省では、1日に新たに確認された感染者は196人で、死者は42人だった。湖北省以外での新たな感染者は6人。新たな死者は全員が湖北省で確認された。
一方、北京市は1日、イランから帰国した中国人2人の感染が2月29日に確認されたと発表。北京は感染拡大地域からの入国者に対する管理を強化し、「疾病状況の深刻な地域」からの入国者に14日間の自宅観察などを求めている。
中国外務省の趙立堅報道官は28日の記者会見で、日本や韓国、イタリア、イランなどからの入国者が観察対象になると明らかにしている。